いま住んでいる家は築70年を越えています。あらゆるところに隙間があって、アリやナメクジも入ってくるし、ネズミも住んでいます。間取りも癖が強くて、なんでこんな隙間にこんな物が! という落とし物も沢山でてきます。そんな落とし物たちが、独自の世界をもって生活していたら楽しいなと想像を膨らませたのがこのお話の切っ掛けです。

ところで、自分の子と同級生が年少、年中、年長と成長する姿を見つめて思ったのですが、その頃の子ども達って、どうしようもないエゴを抱えつつも他者への思いやりや共感に溢れていませんか?
その年頃の子と接してきた方はきっと、子どもから思いがけない優しさを掛けられたり、驚くほどの勇気を見せられて、感動した経験があるんじゃないでしょうか。

そこから更に成長して私たちのように大人になるまでの間に、学校に上がり社会に出ていきます。すると、制度の上に制度がありそのまた上に…と、自分がもはや自分の力の及ばない世界の一員にされてしまうような感覚を覚えます。制度と上手くやっていく人が大半ですが、色んな形で制度に馴染めなかったりもして、極端にこじらせるとイジメや犯罪にまで繋がってしまうことだってあります。

すきまっこちゃんの世界に制度はありません。小さいもの同士の身近な相手に対する思いやりがつくりだす単純な世界です。でも私たちは皆、そこを出発点としているはずです。この絵本をはそんな世界観を讃えています。

 

一冊の絵本ではそれが表現しきれないので、4コママンガを作りはじめました。そちらも見ていただけると嬉しいです。